フランス各地で修業したシェフのスペシャリテとは?

オーナーシェフの木村成克氏は、1987年に渡仏し、各地の名店で計11年間修業。この店のクリスマスのスペシャリテが、木村氏がアルザス地方で学んだ「ベラベッカ」だ。

大人のためのクリスマス菓子、アルザス地方の「ベラベッカ」

アルザス地方では、国境を接するドイツからの影響でシュトーレンも作られるが、アルザス語で“洋梨のパン”を意味する「ベラベッカ」は、この地方独特の菓子だ。さまざまなドライフルーツやナッツをお酒とスパイスと合わせ、発酵生地に練り込んで焼く。シュトーレンよりも生地の量が少なく、特に高級菓子店はドライフルーツとナッツを贅沢に使う。

同店では、セミドライ洋梨のほか、杏やプルーン、いちじく、オレンジとレモンのピール、ドレンチェリー、アーモンドや胡桃などを、キルシュというさくらんぼのブランデーでマリネして使用。クローブやシナモン、黒胡椒なども入れる。薄さ5mmほどにスライスして、紅茶やホットワインと共に楽しんでほしいそうだ。何とも言えない芳醇な香りで、味がぎゅっと凝縮されているので、一枚でも食べ応え充分だ。

イタリアのクリスマス菓子「パネトーネ」も見逃せない!

さらに2023年から登場したのが、イタリア・ミラノ発祥の「パネトーネ」。現在はイタリア各地でクリスマスに贈り合うのはもちろん、一年中作る店も増えている人気ぶりだ。日本でも近年、イタリア食材専門店や百貨店が取り上げ、プロ向けのコンクールや講習会も開催されるなど、注目の的だ。

 

同店のものは、ミラノ流の配合でレーズンとオレンジピール入り。シュトーレンと同じくイーストの発酵生地だが、卵やバター、蜂蜜なども入り、ふんわりしっとりした食感。レンジで10数秒ほど温めると、より華やかに香り立つ。


イタリアでは500gや1kgサイズが多いが、少しずつ切って楽しむシュトーレンやベラベッカと異なり、カットすると乾燥しやすいため、早めに食べきりたい。同店では2~4人分ほどのサイズで、1/4カット販売もあるのがうれしい。

 

ラ・ヴィエイユ・フランスの「シュトーレン」「ベラベッカ」は11月下旬頃からのクリスマス時期限定だが、「パネトーネ」はほかの時期にも販売されているので、出会えたらぜひ試してみてほしい。

ラ・ヴィエイユ・フランス 千歳烏山本店
  • 所在地

    世田谷区粕谷4-15-6グランデュール千歳鳥1F

  • 最寄駅

    千歳烏山

  • 電話番号

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