パフェ評論家 斧屋
パフェ評論家、ライター。これまでに4000本以上のパフェを食べました。パフェの魅力を多くの人に伝えるために、雑誌やラジオ、トークイベントなどで活動しています。著書に『パフェが一番エラい。』(ホーム社)など。
等々力「パティスリィ アサコ イワヤナギ」
東急大井町線等々力駅から徒歩3分。「パティスリィ アサコ イワヤナギ」は、言わずと知れた、現代パフェ文化発展の一端を担ってきたお店。岩柳麻子シェフにより、これまで数多くの繊細かつ豪華絢爛なパフェが創られてきました。
平成28(2016)年から提供しているパフェ「パルフェビジュー®」(宝石のようなパフェ)は、その名にふさわしくキラキラした宝石のような逸品です。
さて、ここ10年ほどのパフェブームの中で使われる食材も広がりを見せ、ブーム当初は扱われなかったであろう食材がパフェの中心的なテーマになるということも起きています。その代表格が「トウモロコシ」かもしれません。数年の間に、都内を始め全国でトウモロコシをテーマにしたパフェを多く見かけるようになりました。日本に住む我々にとって馴染み深い食材で、さまざまな形に加工して食べることのできる、極めてパフェ向きの食材と言えるでしょう。
▲至るところにトウモロコシ。
8月にいただいた限定のパフェは、「パルフェビジュー とうもろこし ラシーヌ」。
あまりにもパーツ数が多いので、トウモロコシに関わるものに絞っても以下の通りです。トルティーヤチップ、トウモロコシのソルベ、シュマン トウモロコシ(乾燥ひげ、とうきび餅、ヤングコーン、春巻きの皮焼き、トウモロコシのディプロマットクリーム)、トウモロコシのクラックラン、トウモロコシのバスクチーズケーキ、トウモロコシのサルサ、フレッシュトウモロコシソース。
本作はメキシコ風にタコスを思わせるパーツが最も印象的です。また、ししとうや別添えのチリパウダーといった辛み、ライムやパッションフルーツといった酸味の要素と、トウモロコシを合わせています。ソルベや餅、ヤングコーン、クラックラン(カリカリした食感)、ソースといった、異なるテクスチャーを自在に表現できるのもトウモロコシという食材の強みです。
▲左側は別添えのチリパウダー。いろんなところにかけて食べてみた。
よくパフェはコース料理にたとえられますが、本作はトウモロコシのさまざまな食感と風味を一度に味わうことのできる逸品でした。トウモロコシという食材の歴史的、地理的文脈の厚みをこのグラス一杯の中で見事に表現しているという言い方もできるでしょう。辛さと酸味に囲まれつつ、トウモロコシが宝石のように輝く、そんなパフェでした。
パフェは完全予約制となっています(トウモロコシのパフェの提供は終了し、現在は秋の果物を使ったパフェに切り替わっています)。また、歩いてすぐのところにある「サロンドテ」では、予約なしでいただける「パルフェバンビ」という小ぶりのパフェを楽しむことができます。詳しくはお店のInstagramをご覧ください。
「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」
住所:東京都世田谷区等々力4-4-5
TEL:03-6432-3878
https://www.instagram.com/patisserie.asakoiwayanagi
水~日 11:00~18:00
月・火定休
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※本記事は2025年08月19日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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