昭和を彩ったトップアイドル、西城秀樹も愛した純喫茶

▲東京メトロの入谷駅から徒歩30秒で到着
昭和40(1965)年創業、家族経営のアットホームで昔ながらのお店です。
店名の由来は、カナダの地名から付けられたそう。「生涯現役」を宣言している87歳を迎えたばかりの創業者であるマスターが、いつかスキーをしたいと願っている場所から。

▲大切に使われているいすや、一段下がった天井に感じる昭和の趣き
初めて訪れるお店に入ったとき、皆さんが最初に見るのはどちらでしょうか?私はまず、天井と壁に目がいきます。その素材や配色はもちろん、天井なら、吊り下がっている照明の形やボリュームとその明るさが、壁なら、手触りや飾られているモチーフが気になるのです。その後に、いすやテーブル、窓の形、かけられているカーテン、床などもチェックするのが常です。

▲雪や花のおしべのように見えるデザインの壁紙。それを照らす、すりガラスのシャンデリア

▲入り口近くには、山小屋にありそうなモダンなランプたち

▲店内で最も目を引くであろう、物憂げな表情を浮かべる彫刻のようなレリーフ
いくつもの純喫茶を巡っていると、その時代の流行だったのか、同じデザインの装飾物を見かけることがたまにあります。こちらの立体的なレリーフもそうで、同じデザインのものが広島のお店で飾られていたり、少しデザインは違いますが、愛知県津島市にある「トキオ」の外観でも眺めることができます。

▲愛知県津島市「トキオ」の外観。今は夜営業がないため点けていない、というネオンライトにもグッときます

▲いったい、全部で何種類のモチーフがあったのでしょうか
今では作ることが難しいであろう内装やそこに置かれたインテリアから、時代の流行りを推測するのも巡る楽しみの一つ。純喫茶の主な魅力は、内装、メニュー、そしてお店の人であると思っています。もし、お店が忙しい時間帯でなければ、気になったことを尋ねてみると、いっそうその空間が愛おしくなるかもしれません。

▲訪れる人の多くが注文する大人気のプリン。ボリュームあるクリームのトッピングも
出来合いではなく、なるべく手作りのものをという想いを込めて、先述した初代マスターと、元々はイタリアンのシェフだったという二代目が一つ一つ丁寧に作られています。
すっかりトロントの看板メニューになった、ボリュームあるクリームが見映えが良いプリンは、著者が監修した「サンリオキャラクターズ×純喫茶」シリーズのグッズとしてキティちゃんとコラボもしています。

▲見ただけで思わずおなかが鳴ってしまいそうな、完璧なルックスのハンバーグ
公式SNSで毎日お知らせされる日替わりのランチメニューや、缶詰を使わないというこだわりのチョコレートパフェなど、朝・昼・晩どの時間帯に訪れても満足すること間違いなし。
上野や浅草にもアクセスしやすいエリアなので、近くを訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。明るい大野一家がにこやかに出迎えてくれるはずです。
<喫茶 トロント>
東京都台東区入谷1-6-16 松田ビル
03-3876-0680
X:@toronto___kissa
Instagram:@torontoiriya
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