
▲荘厳な寳光寺の山門
都心から50キロほど離れた自然豊かな西多摩郡日の出町にあるお寺、「寳光寺(ほうこうじ)」。開かれたのは室町時代にさかのぼりますが、その後たび重なる火災に見舞われ、32世ご住職がお寺の復興に尽力されました。そんな32世ご住職が成し遂げられなかった悲願が、大佛建立です。
きっかけは東日本大震災
32世ご住職の遺志を継いだ33世ご住職が大佛建立を決意したのは、平成23(2011)年のこと。3月11日、東日本大震災がきっかけでした。甚大な被害を受けた東北に支援物資を送りながら、いまこそ鎮魂のための大佛さまが必要だと想いを強くしたそうです。

震災から4年後の平成27(2015)年に山形県の工場で鋳造が始まり、平成29(2017)年に鋳造されたパーツが寳光寺に運ばれ大佛建設がスタート。平成30(2018)年お寺の裏山である鹿野山に完成したのが、総高18メートルの大佛さま、鹿野大佛(ろくやだいぶつ)です。
高台から町を見守る端正な顔立ちの大佛さまは、建立から6年経った今ではすっかり日の出町のシンボルになりました。

▲鹿野大佛への道のり
大佛参拝の醍醐味とは
遠くから拝む大佛さまも良いのですが、大佛参拝の醍醐味はやはり真下から仰ぎ見て、大佛さまの圧倒的な迫力を浴びることだと私は思っています。つくられる際にも、大佛さまを下から拝むお顔にこだわったとうかがいました。
裏山にある鹿野大佛を真下から見るには、当然山道を登らなければなりませんが、この参拝路は徒歩10分ほど。これからの季節にはちょうど良い運動になる難易度だと思います。そして登った先には大迫力の大佛さまと、日の出町を見渡す絶景が待っているのです。

仏さまとのご縁を記録
ぜひ立ち寄ってほしいのが、本堂のすぐ右にある受処(喫茶去)。ここには鹿野大佛をかたどった可愛らしいおみくじや、御朱印があります(火曜定休)。御朱印とはお寺を参拝した証としていただける「仏さまとのご縁の記録」とお考えください。

私がオススメしたいのは、大佛さまがあしらわれた「切り絵御朱印」です。写真の御朱印は1,000円をお納めしていただくことができる、11月末までの秋限定バージョン。12月からは冬バージョン、正月4日〜11日には特別バージョンの御朱印も登場するそうです。
東京の秋空に映える大佛さまにまだ会っていないという方は、ぜひ一度ご参拝していただきたい。ハイキングのような軽い運動と大佛さまによる癒やし、この両方を味わえるお寺は東京ではとても珍しいですよ。
- 塩澤山 寳光寺・鹿野大佛
-
-
所在地
西多摩郡日の出町平井3392
-
最寄駅
武蔵引田
-
電話番号
-
- 当サイト内のおでかけ情報に関して
-
※本記事は2024年11月18日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、掲載している情報に変更が生じる場合があります。最新情報は直接お問い合わせください。
※おでかけの際はマスクの着用、手洗い・手指消毒などを心がけ、感染拡大の防止に十分ご配慮いただきますようお願いします。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。