2025年、「巳年」限定のエクレアとは?

「ル・ポミエ」では、毎年、その年の干支デザインのエクレアを一年間販売する。巳年の2025年は、フランス語で「蛇」を意味する「serpent」の名をつけた「エクレール・セルパン」だ。ペロッと長い舌を出した様子が、何ともユーモラス!表情が少しずつ異なるのも趣きがある。


サクサクのシュー生地の中は、パッションフルーツ味のカスタードクリーム。グリーンの体に黄色の水玉模様は、パッションフルーツの色を表す。生地の香ばしさとフルーツのさわやかな甘酸っぱさが口の中で混然一体となる。

実は、干支のエクレールは、前年の12月31日から発売される。この日だけはその年の干支と、翌年の干支が同時にショーケースに並ぶのだ。


辰年の2024年は抹茶味の「エクレール・ドラゴン」。卯年の2023年はイチゴ味クリーム入りの「エクレール・ラパン」。既に12年以上続き、干支も一巡した。通年販売だが、一年間のご利益に恵まれそうで、早い時期にいただけるとうれしくなる。

フランス人シェフならでは日仏文化の融合

オーナーパティシエのフレデリック・マドレーヌ氏は、フランス北西部のノルマンディー地方ご出身。フランス菓子の普及に貢献してきた実績を称えられ、フランス政府から「国家功労勲章」「教育功労賞」「農事功労章」などが授与されている。


クラシックなフランス菓子の代表格であるエクレールを、製法はあくまで伝統的に、日本の干支と結び付けたのは、両国の魅力を知るシェフならではだ。

店名のル・ポミエは、「りんごの木」の意味。ノルマンディーはりんごの名産地で、マドレーヌ氏も大好きだという。スペシャリテのケーキ「ポミエ」は、フランスで愛される青りんごを使ったムースの中に、日本の「紅玉」りんごのソテー入り。さわやかな酸味を、ヘーゼルナッツの生地やチョコレートガナッシュのコクが引き立てる。六角形は、ノルマンディーから運んで店の床に敷いたアンティークのテラコッタと同じ形で、フランスの国土の形も表している。

 

日本人がフランス菓子の魅力を知るきっかけになりそうなル・ポミエの干支エクレール。新年の恒例スイーツとしてはいかがだろうか。

ル・ポミエ麻布十番店
  • 所在地

    港区麻布十番3-9-2

  • 最寄駅

    麻布十番

  • 電話番号

    03-6435-0104

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