ラーメン激戦区で長く生き残ってきた油そば

高田馬場といえば全国でも屈指のラーメン激戦区。僕はかつて高田馬場に勤めていたことがあり、昼食は毎日のようにラーメンやつけ麺を食べていました。


だけど最近ではラーメン屋のラインナップがすっかり様変わり。ラーメン屋自体はかわらずたくさんあるのに、当時から続いている店なんてほんと一握りなんです。まさに、やるかやられるかの戦いがずっと続く激戦区なんだなあと。


そんな中で、比較的長く営業を続けている「油そば 力」という店が早稲田通り沿いにあります。

油そば 醤油味 大盛(950円)

▲油そば 醤油味 大盛(950円)

「油そば 力」の油そばはまさに王道。基本的に味は醤油・辛味噌・塩の3種類から選べるけど、特に醤油はお行儀の良い正統派。油そばを食べたい気分になったときに食べたら、間違いなく外さない美味しさに仕上がっているのです。

ところが、この油そばは「油そば 力」の一部にしかすぎません。


実はこのお店、ミャンマー人が経営しているという珍しい背景があり、ミャンマーのエッセンスをふんだんに盛り込んだ独自の油そばやラーメンを多数開発しているのです。

ミャンマー流のまぜそば・ラーメンが目白押し!

「ココナッツ油そば」に「ピリ辛ミーシェン」。どっちも普通のラーメン屋では見かけないメニューだし、ミャンマー語が添えられてる!

「油ビーフン」「汁ビーフン」に「ココナッツラーメン」! 油そば屋の油ビーフンとか、いいよなあ。

「シャンヌードル」に至っては“シャン”という言葉自体がピンとこないので、どんなまぜそばなのか想像がつかないし!

よく見たら店の入り口にもデカデカとミャンマー語が書かれてるし。


それにしても、良い。あふれる個性がステキ。油そばがちゃんと美味しいからこそ、安心してミャンマーへの国境も超えられる。


よーし、なにか食べてみるか! これだけメニューが豊富だと悩んじゃうけど、やっぱりここは油そば屋なんだし、一番DNAが近そうな「油ビーフン」からいってみよう!

ミャンマー式「油ビーフン」1,100円を食べてみた

おおおー、きたきた! まったくもって見たことのない出で立ちの麺料理!


中華麺の代わりにビーフンを使っているだけでなく、具材も油そばで見ないものがゴロゴロと混ぜられています。

うずらの卵や青菜あたりは見ればわかるけど、そのほかは食べ進めながら確認していく感じに。レバー、揚げニンニク、鶏肉団子、ナッツ的なもの、ミミガー?などなど・・・なんだかよくわからないけど、とにかく具だくさん!

いろんな具がわんさか発掘される!

▲いろんな具がわんさか発掘される!

しかもこれらの具は、香ばしい油のタレを良い感じに吸収したビーフンにうまく絡むんです。


タレ自体は割と味の主張が控えめというか、香りにステータスを振っている印象なんだけど、具材と一緒に食べると完成する感じ。口に入ってくる具材によって味の印象も随分と変わるし、どの具材でも合うのがスゴイ。バランスが絶妙!

最後は一緒に提供されたスイートチリソースを使って味変をしながらペロッと完食。独特の美味しさも最高だったけど、それ以上に具材がモリモリの満足感がとても良かったなあ。


これはぜひとも別のミャンマーメニューも食べてみたい。高田馬場に行く機会があったらなるべく通ってみよう。ごちそうさまでした!


■店舗情報

「油そば 力」

所在地: 東京都新宿区高田馬場3-12-1 久松ビルB1F・1F

最寄駅:高田馬場

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