フランス菓子の名店から受け継ぐ看板商品の「スワン」

「オクトーブル」の生菓子のケースに並ぶ「スワン」は、見る度にうっとりしてしまう美しさだ。サクッと焼き上げたシュー生地をカットして白鳥の姿に。たっぷりと絞られた生クリームは、まさに純白の羽のよう。下はカスタード入りで、2つのクリームが味わえるのもうれしい。すらりと長い首も、細いS字形に絞られたシュー生地だ。
もう一つの可愛らしいシュー菓子、白い糖衣がけにねずみの顔と尻尾を描きアーモンドの耳をつけた「スウリー」と共に、「ルコント」から受け継ぐ看板商品だ。

神田氏は、日本に本場のフランス菓子の技術と文化を広めた故アンドレ・ルコント氏が昭和43(1968)年に開業した「A.Lecomte」で、同氏から直接仕事を教わった最後の世代。惜しまれつつ閉店した名店の味を今に伝える。
元祖の「スワン」は中身が生クリームのみだったが、神田氏は、こだわりのカスタードクリームと果物も忍ばせ、より華やかにアレンジ。冬から春はちらりと見えるイチゴの赤が映える。果実の甘酸っぱさとクリームのまろやかなコクと甘さ、生地の香ばしさとの対比が魅力だ。
全6種の「スワンクッキー」が新登場

2024年春、そんな愛らしいスワンモチーフの焼き菓子「スワンクッキー」が誕生した。生地の絞りの技術で白鳥の姿を描き出した、手仕事の造形が素晴らしい。日持ちするので手土産や贈り物にもしやすく、徐々に人気商品となり、種類も増えていった。
プレーンのほか、チョコレート生地×ダークチョコレートがけ、イチゴ生地×イチゴパウダー入りホワイトチョコレートがけ、ジャスミンティー生地×ブロンドチョコレートがけ、コーヒー生地×ミルクチョコレートがけ、スパイス生地×ザクザクざらめと、全6種類。人気のため、確実に手に入れたければ早めの予約がオススメだ。

蓋が透明な4つ入り箱に赤いリボンがけのギフトは、母の日の贈り物や、お世話になった方への御礼にピッタリ。1枚ずつ購入でき、お子さんが「白鳥の湖」を踊るバレエの発表会に差し入れたいと、まとまった注文が入ったこともあるそうだ。
6種のどれが好みか、ぜひ味わってみてほしい。
- オクトーブル
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所在地
世田谷区太子堂3-23-9
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最寄駅
西太子堂
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電話番号
03-3421-7979
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※本記事は2025年04月21日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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