植物園でも公園でもない。都内唯一の“植物公園”

梅や桜の名所である「神代植物公園」は約4,800種類、10万本・株の植物が植えられています。「花や緑を楽しみながら植物の知識を深めること」「日本古来の植物を保存すること」を目的としているため、江戸園芸に由来する植物も育成されています。園内は「ばら園」「つつじ園」「うめ園」「はぎ園」など、植物の種類ごとに30ブロックに分類されています。

熱帯の植物が見られる大温室も見所の一つです。植物の多様性を感じさせる約650種類の熱帯・亜熱帯植物が、熱帯花木室、熱帯スイレン室、ベゴニア室、ラン室の4つのエリアに分かれ、回遊式の観賞温室を形作っています。そこはいつでも花が咲き乱れる空間です。

中でも同園を象徴するエリアが、国内屈指の名所である「ばら園」です。現代バラが見られる沈床式庭園、野生種・オールドローズ園、国際ばらコンクール花壇の3つのエリアで構成されています。409品種約5,200株が植栽されており、ほかでは類を見ない多彩なバラを観賞できます。平成21(2009)年には世界バラ会連合優秀庭園賞を受賞しました。
左右対称のフランス式沈床庭園のばら園に、囲まれるようにあるのが今回ご紹介する噴水です。長方形の池の左右両側からいくつもの細長い水が整然と噴き出しています。バラの香りを留める効果もあると言われる庭園で、バラと噴水それぞれの魅力を愛でることができます。

《噴水指数》※各5点満点
華やかさ 3.0
さわやかさ 4.0
インパクト 3.0
ムード 4.5
ハーモニー 3.5
造形美(彫刻,水) 3.0
総合影響力 3.5
身をおいていると、見ごたえのある景観に、まるで宮殿の庭園にいるような錯覚を覚えます。そのように感じさせるのは、この噴水の「ムード」によるものでしょう。一つの大きな花束のような噴水を取り囲む樹高の低いバラ、その外側にある樹高の高いバラによる立体的な景色が、情緒的な別世界へと誘うのです。
優雅で高貴な雰囲気を感じるのは、バラの香りと主張しすぎない噴水が相まって感じさせる「さわやかさ」の効果もあります。やさしく噴き出す水たちがきらめく水の舞いを踊り、可憐に咲くバラの美しさを引き立て、ナチュラルな香りも運んでくるからでしょう。それは同園に噴水がある意味を教えてくれているかのようです。
また、「意思を曲げられない」と悩んでいる人にもオススメ。自分の考えを一切曲げることなく強引に押し付けては「わがまま」と思われてしまうので、周囲との調和も大事にしなければいけません。大切なのは、一人では生きていけないことを忘れないこと。この噴水は、協力し合うことの素晴らしさを教えてくれるでしょう!
- 神代植物公園
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所在地
調布市深大寺元町5-31-10
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最寄駅
調布
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電話番号
042-483-2300
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※本記事は2025年06月30日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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